絶滅を引き起こす気候変動
劇的な温度変動と環境の悪化が約2億5000万年前のペルム紀末大絶滅を引き起こした可能性があり、そしてそれはシベリアントラップの火山噴火によって引き起こされた可能性を、Nature Geoscienceで報告されていました。
https://www.nature.com/articles/s41561-018-0264-8#article-info
大規模な火山噴火が急激な気候変動を引き起こす可能性があることは割りと昔から言われていますね。私たち人類、ホモ・サピエンスが経験した最も大きな火山噴火は、約7万4000年前のトバ火山噴火です。
この噴火によって引き起こされた急激な寒冷化が、当時数百万人いた人類を1万人以下に激減させたと言われていますが、実は急激な寒冷化を示す地質的証拠は見つかっていません。
もちろん生物絶滅を引き起こすような大規模な火山噴火はテクトニックな時間スケールで引き起こされるので、明日明後日突然起こることはほぼ間違いなくありえませんが、どの程度の噴火でどのくらいの規模の気候変動が起こるのか、今後の研究で明らかにされることを期待したいです。